| name | analyzing-business-architecture |
| description | ビジネスアーキテクチャ分析を支援。要件定義の前段階として、ビジネスモデルキャンバス、バリューストリーム、ケイパビリティマップ、組織マップ、情報マップ、ビジネスシナリオを作成。「ビジネスモデルを整理したい」「バリューストリームを描きたい」「ケイパビリティマップを作りたい」「事業構造を分析したい」「ビジネスアーキテクチャを分析したい」「BA 分析をしたい」といった場面で発動する。ビジネスの全体像を理解してからシステム要件に落とし込むことで、本当に必要な機能を見極められる。 |
ビジネスアーキテクチャ分析
エンタープライズがどのように価値を生み出し、顧客に提供するかの構造を体系的に整理する。この分析は要件定義の前段階として行い、成果物は後続の analyzing-requirements(要件定義)や analyzing-usecases(ユースケース分析)の入力になる。
ビジネスの構造を先に理解することで、「何を作るか」ではなく「なぜ作るか」からシステムを設計でき、本当に価値のある機能に集中できる。
参照ドキュメント
- @docs/reference/ビジネスアーキテクチャ分析ガイド.md — 分析手法とフレームワークの詳細。各成果物の作成方法はこのガイドに従う。
テンプレート・入力・成果物
| 種類 | パス | 備考 |
|---|
| テンプレート | @docs/template/ビジネスアーキテクチャ.md | 編集禁止。コピーして使用する |
| 入力(任意) | @docs/strategy/business_strategy.md | analyzing-business-strategy の成果物があれば流用 |
| 成果物 | docs/strategy/business_architecture.md | テンプレートを基に作成 |
入力の扱い
本スキルは実プロジェクトのビジネスアーキテクチャを文書化するもので、単独実行も可能である。ただし、analyzing-business-strategy スキルで戦略分析(SWOT・VRIO・BMC・価値連鎖・ケイパビリティマップなど)を先に済ませている場合は、その成果物 business_strategy.md を入力として活用することで分析の重複を避けられる。
business_strategy.md から流用できる主な要素:
| 戦略分析の成果物 | 本スキルでの活用先 |
|---|
| 環境分析(SWOT・VRIO) | ビジネスプリンシプル策定の根拠 |
| ビジネスモデル(BMC) | ビジネスモデルキャンバスセクションへ直接転記 |
| バリューストリーム | バリューストリーム設計の叩き台 |
| ケイパビリティマップ | ケイパビリティモデル構築の出発点 |
| 組織マップ | 組織マップセクションへ直接転記 |
| 情報マップ | 情報マップ作成の入力 |
| ビジネスシナリオ | ビジネスシナリオ策定の雛形 |
戦略分析の視点(why)と、アーキテクチャ分析の視点(how/what の構造)は異なるため、単純なコピーではなく「戦略で決まった方向性を、アーキテクチャの構造として再整理する」姿勢で取り込むこと。
business_strategy.md が存在しない場合は、プロジェクトの基本情報(ビジョン、ミッション、ビジネス概要)をヒアリングして直接作成する。
分析の進め方
以下の順序で進める。各ステップの出力が次のステップの入力になるため、この順序を守ることで整合性の高い分析ができる。
0. 入力の確認(任意)
docs/strategy/business_strategy.md が存在するかを確認する。存在する場合は該当セクション(BMC、バリューストリーム、ケイパビリティマップ、組織マップ、ビジネスシナリオなど)を読み取り、各ステップで活用する。存在しない場合は次のステップから開始する。
1. プリンシプルの定義
ビジョン・ミッション・価値観に基づく方針を最初に固める。プリンシプルが曖昧だと、後続の分析で判断軸がブレる。
- ガイディングプリンシプル: ビジネス・アプリケーション・データ・テクノロジーの各アーキテクチャに対する方針
- ビジネスプリンシプル: ビジネスにおける原則原理
2. ビジネスモデルの整理
ビジネスモデルキャンバスを作成し、ビジネスの全体構造を 9 つの要素で可視化する。
- 顧客セグメント、価値提案、チャネル、顧客関係
- 主要活動、主要リソース、主要パートナー
- 収益源、コスト構造
3. バリューストリームの設計
価値がどのように流れるかを可視化する。バリューストリームはケイパビリティモデルの土台になるため、ケイパビリティより先に作成する。
- バリュー(価値)の分析
- バリューストリームマップの作成
- 各ステージでの価値増加の可視化
4. ケイパビリティモデルの構築
組織が持つ能力を体系的に整理する。バリューストリームの各ステージに必要なケイパビリティを紐付けることで、どの能力に投資すべきかが見える。
- ケイパビリティの特定(戦略・コア・サポート)
- 階層化とレベリング
- ヒートマッピングによる成熟度評価
- バリューストリームとのマッピング
5. 組織マップの作成
部門・組織構造を整理し、ケイパビリティとの対応付けを行う。
6. 情報マップの作成
ビジネスエンティティを特定し、エンティティ間のリレーションを整理する。後続のデータモデル設計の基礎になる。
7. ビジネスシナリオの策定
問題を特定・文書化し、ゴールと期待する結果を定義する。ヒューマンアクター・コンピュータアクターを特定し、後続のユースケース分析の入力とする。
途中から再開する場合
既存の docs/strategy/business_architecture.md がある場合は、まずその内容を確認する。完了済みのセクションはスキップし、未着手または更新が必要なセクションから再開する。
Example:
ユーザー: 「ビジネスモデルキャンバスは作った。次は?」
回答: バリューストリームの設計に進む。ビジネスモデルキャンバスで特定した
主要活動を基に、価値の流れを可視化する。
注意事項
- プロジェクトの基本情報(ビジョン、ミッション、ビジネス概要)が提供されていることを確認してから分析を開始する
- ビジネスアーキテクチャの重要な決定は ADR(
creating-adr)で記録する
- 成果物は PlantUML を活用して視覚的に文書化する
- タスク項目(リスト)の前には空行を入れる(Markdown Lint 準拠)
関連スキル
analyzing-business-strategy — 前段の戦略分析(成果物 business_strategy.md を本スキルの入力として活用可能)
generating-bmc — 本スキルの BMC セクションから SVG 図を生成
analyzing-requirements — 後続の要件定義(本スキルの成果物が入力)
analyzing-usecases — 後続のビジネスユースケース詳細化
analyzing-architecture — 後続のシステムアーキテクチャ設計への橋渡し
orchestrating-analysis — 分析フェーズ全体のワークフロー案内