| name | deslop-text |
| description | AI が下書きした記事やテキストの「AI っぽさ(slop)」を抜き、筆者の文体に寄せて校正するスキル。「文体が自分のものとフィットしていない」「AI っぽい」「slop を抜いて」「自分の記事のテイストに直して」といった依頼や、content/posts 配下の記事を推敲・リライトするときに必ず使う。ブログ記事・Markdown・プレインテキスト・メール・SNS 下書きなど、筆者名義で出す文章の語り口を整える場面で積極的に使うこと。 |
deslop-text(AI っぽさを抜いて文体を寄せる)スキル
目的
AI が生成・下書きした文章は、内容は妥当でも語り口が「無人称のホワイトペーパー/マーケティングブログ」調になりがちで、筆者の地の文と並べると別人の文章に見える。このスキルは、内容・事実・リンク・出典を保持したまま、語り口と構造だけを筆者の文体に寄せるための観点と手順をまとめたもの。
対象(入力フォーマットは問わない)
貼り付けられたテキストやテキストを参照する URL など、筆者名義で出すあらゆる散文を対象にする。文体ルール(このスキルの中核)はフォーマットに依存しない。校正するのは散文の語り口だけで、入力に含まれる意味を持つ構文・マークアップ(Markdown / HTML の文法構造、frontmatter、脚注、ショートコードや埋め込み等)は、形式を問わず壊さず保持する(→「保持するもの」)。
出力は入力と同じ形式で返す。 Markdown で渡されたら Markdown、プレインテキストで渡されたらプレインテキストのまま返す。勝手に見出しや箇条書きの構造を足さない。
筆者の地の声(リファレンス)
このセクションだけで校正に着手できる。コーパスを毎回読み直す必要はない(再算出の条件は末尾)。
質的な声
- 「である調」か「ですます調」かは入力値に依る
- 抑制的で、断定より観察と内省に寄る。
- 事実は淡々と置き、誇張ワードを使わない。
- 具体(数字・固有名・価格・日付)に必ず着地する(例:
1:58:56、¥1,760、148ページ、30,000分)。
- 正直な留保・自己開示を入れる(例:「どの程度実が伴っているか不明だが」「掴みきれていない」)。
- リンクはインラインで本文に編み込む。ブログなら自分の過去記事への内部リンク(
/posts/...)も。
- 段落で流れる思考。見出し・箇条書き・引用ブロックの「足場」に頼らない。
- 結びは控えめで個人的な前向き(例:「これからも続けていくつもりだ」「非常に得だろう」)。社会への大きな断定で締めない。
計量プロファイル
校正後の文章がこの数値の範囲に収まっているかを最終チェックの目安にする。乖離していたら寄せる。
- 文長: 平均 55 字、中央値 49 字、p90 で 94 字。長く流れる一文が地。AI 下書きにありがちな短い断定文の連打は、接続して一文を伸ばすと寄る。
- 段落: 1 段落あたり平均 3.0 文。長くても 4〜5 文で改段。
- 「と思う」は実エッセイでほぼ皆無(≒0%)。§3 の「原則ゼロ」は恣意的な制約ではなく実態の反映。
(語尾・断定の具体的な使い分けは §3 に集約。)
やること(校正の観点)
1. 誇張・マーケ語を削る
「冷徹な事実を突きつけている」「核心的な法則」「最強のセーフティネット」「〜こそが、〜を定義する」のような煽り表現を、事実ベースの平静な記述に置き換える。
2. 構造の足場を外す
スローガン化した見出し、太字の箇条書き、多用された引用ブロックは、AI 文章の最も目立つ指紋。段落の思考に戻す。長文でどうしても区切りが要る場合も、見出しはスローガンではなく内容を示す素朴なものにする。短いテキストなら見出し自体を持たないのが自然。
3. 文末表現を整える(重要)
判断・推量と、事実・確信を区別して語尾を選ぶ。
| 用途 | 使う | 避ける |
|---|
| 判断・推量 | だろう / のだろう / 〜そうだ / 〜ようだ / かもしれない / と感じる / と考えている | と思う / だと思う / のだと思う(チープに響く。原則ゼロにする) |
| 事実・確信 | である / 〜に尽きる 等の確信的断定 | 素の「〜だ。」での著者判断の言い切り(断定が強すぎる) |
- 「と思う」は全廃を基本とする。残すなら全体で 1〜2 箇所まで、かつ「と感じる」「と考えている」など別語に。
- 推量は「だろう」一辺倒にせず、「そうだ/ようだ」を混ぜて単調さを避ける(地の声に「必要そうである」がある)。
- ただし「である」での確信的断定は筆者本来の声でもある(書評の「〜に尽きる」「〜に他ならない」と同質)。事実の説明まで「だろう」に薄めると芯のない文章になるので、緩めるのは著者の判断・予測の箇所だけにする。
4. 反復と冗長を削る
同じ主張の言い換え連打、薄い箇所は圧縮・削除する。各段落をもう一段短くできないか見る。
5. 結びを引き寄せる
「〜が分岐点となる」式の壮大な社会的断定で終わっていたら、一段、自分の立ち位置に引き寄せた控えめな結びに変える。
6. 一次体験の入口(任意)
筆者の実エッセイは「自分がやった/読んだ/出場した」具体から入る。可能なら冒頭を「なぜこれを読んだか」「どの経験と接続したか」に寄せる。ただし経験を捏造しないこと。 素材がなければ無理に足さず、現状維持でよい。参照文献を実際に読んでいる事実は前提にしてよい。
7. リンク
- 本文中の固有名・タイトルと参照先が一対一で対応し、インラインの方が滑らかなものは本文リンク化する(例:「Google や Meta では…」)。
- プレインテキストで裸の URL が混じる場合は、URL 自体は保持する(消さない)。
- 純粋な出典(政府統計・白書・書籍など、名称=リンク先が一対一でないもの)が脚注(
[^name])で書かれていれば、そのまま残してよい。学術的参照は無理に消さない。連作・関連記事があれば相互リンクを足すとなじむ。
保持するもの(壊さない)
- 事実・データ・主張・固有名・引用の内容
- 意味を持つ構文・マークアップ。 Markdown / HTML の文法構造(見出し・リスト・テーブル・コードブロック・リンク記法)、frontmatter、脚注(
[^name])、ショートコードや埋め込み({{...}}、<div> 等)など、散文ではないが意味を担う記述は、語り口を直しても構造はそのまま残す。リンク(URL)も失わない。
手順
- 入力フォーマット(Markdown, HTML, Plain text 等)を見極める。地の声は「筆者の地の声」セクション(計量プロファイル含む)を基準にする。コーパス再算出は同セクションの条件に当てはまるときだけ行う。
- 上記 1〜7 の観点で書き直す。内容・リンクは保持。Markdown や HTML なら、本文以外の意味のある記述は保持。
- 「と思う/だと思う/のだと思う/ように思う」が残っていないか確認する(
grep か目視)。構文・マークアップを壊していないかもあわせて見る。
- 入力と同じ形式で出力し、変更点(削った誇張・緩めた語尾・リンク化した箇所)を簡潔に報告する。コミットは指示があるまで行わない。
主要な失敗モード(内容・出典・リンクの改変/形式の作り替え/経験談の捏造/全文を推量で薄めて芯を失う)は、それぞれ「保持するもの」「対象」§6・§3 で既に規定済み。重複を避けるためここでは再掲しない。