| name | evidence-redteam |
| description | ある事柄・主張・方針(引数で受け取る)について、WebSearch・Parallel Search MCP・codex を組み合わせてエビデンスを確立し、同時にその方針自体の妥当性を批判的(レッドチーム的)に評価する。確証・反証の両面を並列調査し、論理の穴・隠れた前提・失敗モードを洗い出して「事前に潰すための反論材料」を構造化レポートで返す。ユーザーが「この方針の妥当性を検証して」「エビデンスを固めて」「批判的に評価して」「反論材料がほしい」「プリモーテムして」「この主張を裏取りして」と言ったとき、または /evidence-redteam を実行したときに使用。 |
Evidence + Red-Team(エビデンス確立 × 批判的評価)
引数で渡された 事柄(主張・方針・仮説・意思決定) について、
- エビデンスを確立する(確証と反証の両方を集める)
- 方針そのものを批判的に評価する(レッドチーム)
- 事前に問題点を把握し、潰すための材料(反論・緩和策)を用意する
を一気通貫で行う。目的は「賛成材料を集める」ことではなく、この事柄が叩かれたときに耐えられるかを先回りで検証し、弱点を補強する弾を用意すること。
引数 = 検証対象の事柄。例:
/evidence-redteam マイクロサービス化で開発速度が上がる
/evidence-redteam 新製品Xは国内市場で年20%成長する
/evidence-redteam この機能はOSSとして公開すべき
引数が曖昧・広すぎる場合は、検証可能な命題に絞るため 着手前に2〜3問だけ確認する(対象範囲・成功の定義・前提となる文脈)。
使う道具
| 道具 | 役割 | 呼び方 |
|---|
| WebSearch | 一次の広域検索。手早く landscape を掴む | 組み込みツール |
| Parallel Search MCP | 高品質な根拠探索。一次ソース・専門情報の深掘り | MCP(後述) |
| codex (別LLM) | 独立した批判的セカンドオピニオン。Claude のバイアス検査 | codex exec([[codex]] 参照) |
| WebFetch | 個別ソースの本文確認・引用裏取り | 組み込みツール |
| Agent(並列サブエージェント) | 確証班・反証班・前例班を同時に走らせる | Task/Agent ツール |
Parallel Search MCP の確認
このスキルは Parallel Search MCP(https://search.parallel.ai/mcp)を前提にする。プロジェクトによっては未設定。
- まず
ToolSearch で parallel web search を検索し、ツール(例: parallel_web_search 等)が出るか確認する。
- 出ない場合 = そのプロジェクトに MCP 未設定。次のいずれか:
- ユーザーに「
Parallel-Search-MCP(http, https://search.parallel.ai/mcp)を追加すれば深掘り検索が使えます」と一言伝える
- WebSearch + WebFetch で代替して続行する(止めない)
- 使えるときは、反証・一次ソース・専門領域の検索を優先的に Parallel に回す(WebSearch より深い)。
進め方(5フェーズ)
フェーズ0: 事柄を命題に分解する
着手前に必ずやる。曖昧なまま調べると結論もぼやける。
- 事柄を 検証可能な1文の命題 に言い換える
- その命題が暗黙に置いている 前提(assumptions) を箇条書きにする
- 成功の定義 / 反証条件 を決める(「何が観測されたらこの方針は間違いと言えるか」)
- 命題を 検証可能なサブ主張 に割る(例: 市場性・技術成立性・コスト・前例 など軸ごと)
ここで「何をもって妥当とするか」を先に固定するのが肝。後から動かさない。
フェーズ1: エビデンスを並列収集(確証 × 反証の両建て)
確証だけ集めない。 反証を同じ熱量で探すのがこのスキルの核心。独立した班を 並列 Agent で同時に走らせる:
- 確証班: 命題を支持する根拠・データ・成功事例
- 反証班: 命題に反する根拠・失敗事例・否定的データを 積極的に 探す(「〜 失敗」「〜 デメリット」「〜 criticism」「〜 went wrong」で検索)
- 基準率/前例班: 似た事例の base rate・統計・先行研究・業界レポート
- 専門家コンセンサス班: 権威ある一次ソース(公的機関・査読論文・標準)での扱い
各班には次を厳守させる:
- 主張には必ず URL 出典 を付ける。出典なしの断定は採用しない
- ソースの質(一次/二次/三次、発行体、日付、利害関係)を記録する
- 単一ソースの主張は 別ソースで裏取り する(裏が取れなければ「未確認」と明示)
並列実行の指針は [[agents]] / [[fanout]] の方針に従う。独立タスクは1メッセージで同時に投げる。
フェーズ2: 方針自体を批判的に評価(レッドチーム)
集めた材料を前提に、事柄の論理構造そのもの を攻撃する。
- 隠れた前提: フェーズ0で出した前提のうち、崩れたら結論が崩れるものはどれか
- 論理の穴: 飛躍・相関と因果の混同・チェリーピッキング・生存者バイアス・サンプル不足
- 代替仮説: 同じ証拠を説明する別の解釈はないか
- 失敗モード: この方針が実際に失敗するとしたら、どの経路で起きるか(pre-mortem)
- 反対派の最強の主張(steelman): 反対する人が出す 最も強い 論を、藁人形にせず再構成する
codex で独立セカンドオピニオンを取る(必須)
Claude 単独だと自分の結論に追従しやすい。別LLMに反対の立場で殴らせる([[codex]] のパターンAを使う):
codex exec -s read-only --search "$(cat <<'EOF'
私(別AI)は以下の事柄の妥当性を検証している。あなたは反対の立場のレッドチームとして、
この事柄が間違っている/失敗する理由を全力で挙げてほしい。藁人形ではなく最も強い反論を。
# 検証対象の事柄
<フェーズ0の命題>
# 私が今集めた根拠(要約)
<確証・反証の要点>
# 出してほしいもの
1. この結論の最大の弱点(隠れた前提・論理の穴)
2. 私が見落としていそうな反証・代替仮説
3. 実装/実行したら最初に壊れる箇所(失敗モード)
4. この主張を会議で叩く人が言いそうな一番痛い一言
EOF
)"
--search を付けて codex 側にも裏取りさせると質が上がる
- codex の指摘は 盲信しない。各指摘を「実際に当たっているか」フェーズ1のソースで再検証してから採否を決める
フェーズ3: 問題点を整理し、潰す材料を用意する
洗い出した問題を 深刻度 × 起こりやすさ で並べ、各々に 先回りの対応 を用意する。これが「事前に潰すための材料」。
各問題について:
- 問題 / 想定される批判: 一文で
- 深刻度: high / mid / low(当たったとき結論がどれだけ崩れるか)
- 現時点の証拠の強さ: この批判はどれだけ証拠で裏付くか
- 反論材料 / 緩和策: 反論できるならその根拠(出典付き)。できないなら認めるべき限界として明記
- 要追加調査: 反論しきれず、追加の裏取りが要るもの
反論できない問題を「無い」ことにしない。正直に弱点として残すのが信頼される材料の条件。
フェーズ4: 統合レポート
以下の構成で返す(簡潔・出典必須):
## 検証対象
<命題 / 前提 / 反証条件>
## 判定
妥当性: 強い / 条件付き / 弱い / 不成立 (確信度: 高/中/低)
一行サマリー: <最も重要な結論>
## エビデンス一覧
| サブ主張 | 確証 | 反証 | ソース質 | 裏取り | 出典 |
|----------|------|------|----------|--------|------|
## 批判的評価(レッドチーム所見)
- 隠れた前提 / 論理の穴 / 代替仮説 / 失敗モード
- codex セカンドオピニオンの要点(採用/却下とその理由)
## 問題点と潰す材料(深刻度順)
| # | 想定される批判 | 深刻度 | 反論材料・緩和策(出典) | 要追加調査 |
|---|----------------|--------|--------------------------|-----------|
## まだ分からないこと / 判定を覆す条件
- 未確認の論点、追加調査で結論が変わりうる箇所
原則
- 反証を確証と同じ熱量で探す。 賛成材料集めに堕したらこのスキルは失敗。
- 出典のない主張は採用しない。 単一ソースは裏取りするか「未確認」と明示。
- codex / Parallel は道具であって判定者ではない。 指摘・検索結果は必ず一次ソースで再検証してから採否を決める。最終判断はこのセッションが行う。
- 弱点を隠さない。 反論しきれない問題は限界として正直に残す。ユーザーが事前に知るための材料なのだから、塗り隠したら本末転倒。
- 秘匿情報を codex / 外部検索に渡さない(OpenAI・Parallel に送信される)。社外秘・鍵・個人情報は除く。
- スコープを引数に合わせる。 軽い裏取りなら班を絞り、「徹底検証して」なら反証班・steelman・追加裏取りを厚くする。
やってはいけない
- 確証だけ並べて「妥当です」と締める(反証フェーズ必須)
- codex の指摘をそのまま結論に貼る(再検証なし)
- 出典なしの一般論で表を埋める
- 引数が曖昧なのに確認せず広く浅く調べて結論をぼかす