| name | grill-me |
| description | 実装や設計に入る前にユーザーを徹底的にインタビューし、認識を一致させる。設計を決定ツリーとして捉え、上流の選択から1問ずつ潰していく。曖昧な依頼を確かな仕様に変えたいとき、計画段階で見落としや不整合を洗い出したいときに使用する。「grill me」「詰めて」「設計を固めたい」「実装前に整理して」などのときにも使用する。 |
Grill Me
実装に入る前に、ユーザーを徹底的にインタビュー(grill = 問い詰める)して認識を一致させるスキル。
AIが要件を理解しきる前にコードを書き始め、見当違いなものを作る問題を防ぐ。曖昧なプロンプトを、迷いなく実装できる仕様に変える。
核心: 設計を「決定ツリー」として扱う
機能を1つのプロンプトとして受け取るのではなく、意思決定の木として捉える。
- 上流の選択から先に解決する。下流の決定は上流に依存するため、順序が重要
- 1つの枝を最後まで辿ってから次の枝へ。行き当たりばったりに質問しない
- 「この選択が決まると、次にどの選択が必要になるか」を常に意識する
進め方
1. 質問は1問ずつ
- 1回に1つの論点だけに集中する。質問を束ねない
- まとめて聞くとユーザーが消化しきれず、回答が雑になる
2. 必ず推奨案を添える
- 空欄を埋めさせるのではなく、「私はこう考えます」というドラフトを提示する
- ユーザーは0から考えるのではなく、提案をレビュー・修正するだけで済む → 圧倒的に速い
- 推奨の根拠(コードベースの慣習、一般的なベストプラクティス)も短く示す
- Claude Code環境では
AskUserQuestion ツールを使い、推奨案を先頭の選択肢にすると進めやすい
3. コードで分かることは聞かない
- 答えがコードベースにあるなら、まず自分で探して確認する
- 既存の命名規則・ディレクトリ構成・依存ライブラリなどは質問せず調べる
- 質問はユーザーにしか答えられない「意図・優先順位・トレードオフ」に絞る
4. 依存を解決しながら反復する
- 1つの答えが次の質問を生む。回答を受けて木を更新し、次の枝へ
- 全ての枝が解決し、ユーザーと実装者の認識が一致したらインタビュー終了
終了の合図
以下が揃ったら grilling 完了:
- 主要な決定ツリーの枝がすべて解決している
- ユーザーが「これで実装してOK」と言える状態
- 未確定の前提・トレードオフが残っていない(残るなら明示する)
完了後は、合意した仕様を簡潔にまとめてから実装やplanに進む。
適用の判断
使うべきとき
- 依頼が曖昧で、複数の解釈が成り立つとき
- 設計判断(アーキテクチャ、UX、データモデル)が必要なとき
- 作り始めてから手戻りすると痛いとき
不要なとき
- 仕様が明確で、解釈の余地がないとき
- 自明な小さな修正
関連
- 大規模・長時間タスクでは harness の Planner フェーズと組み合わせる。grill-me で仕様を固めてから harness のスプリント分割に渡すと滑らか。