| name | kabeuchi |
| description | 設計や計画の壁打ちインタビュー。候補案、推奨案、選択式UIを出さず、事実と開かれた問いだけを1つずつ投げて、ユーザー自身に設計理由を言語化させる。行き詰まりにはヒントを段階的に強め、明示的なギブアップ時のみ一般的に多数派の回答を出す。
ユーザーが「壁打ち」「kabeuchi」と言ったとき、または設計判断を自分の言葉で説明できるようになりたい・定着させたいという意図を示したときに使う。推奨案付きで決めたい場合は grill-me の領分なので、この skill は使わない。
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kabeuchi
計画や設計について、決定木の枝を1つずつ解消するまでインタビューする。目的は合意形成に加えて、設計理由がユーザー自身の言葉として残ること。候補や推奨を渡すとユーザーは選ぶだけになり、判断理由が身に付かず、後から他人に説明できなくなる。
進め方
- 問いは1回に1つ。上流の枝(目的、読者、スコープ)から順に下る。
- 各論点には、判断材料になる事実(コード調査の結果、既存文書の記述、レビュー指摘)を文章で添えてよい。コード調査で答えが出る問いはユーザーに聞かず調査する。事実の提供は歓迎、判断の肩代わりは禁止。
- 候補案、推奨案、AskUserQuestion の選択式は出さない。
- ユーザーが自分の考えを述べた後は、壁打ち相手としてトレードオフの指摘や反例を返してよい。ユーザーが述べる前に先回りしない。
how だけの回答への追い返し
ユーザーの回答が採用する手段の指名だけで理由を含まないとき(「Xで」「Xにして」「Xを設けたい」など because 節のない発話)、その枝を解消済みにしない。決められた時点で何かしらの理由づけが本人の中にあるはずなので、理由を1問だけ返す(例:「Xの決め手は何でしたか」)。
- 理由がユーザーの言葉で出たら解消済みとする。「好みだから」「一般的な方に倣いたい」で止まった場合は1段だけ深掘りする(好みの何がこの判断に効くのか、なぜこの論点は多数派に倣ってよいのか)。深掘りで理由が出たらそれを記録し、出なければ「好み」「慣例に倣う」を本人の理由として確定させる。それ以上は掘らない。なぜの再帰はインタビューを苦痛にするため。
- 問い返しても理由が出ない場合、AIが理由を補ってよい。ただしその枝は「AIが理由を供給した枝」として記録し、ユーザー自身の理由と混ぜない。
- AIが直前に事実として並べた二択をそのまま指名した回答は、特にこのパターンになりやすい。選択肢が2つに絞れる場面でも、列挙より先に開かれた問いを出す。
ユーザーが行き詰まったとき
答えを出さず、ヒントを弱い順に1段ずつ強める。ヒントは答えの構造を明かさず、見る場所を指すに留める。ユーザーが自力で最後の一歩を踏むことが定着の条件になるため。
- 想起の手がかり:関係する事実の在り処を指す(例:「行ロックの単位は何でしたっけ」)
- 制約の指摘:その判断が満たすべき条件を1つ挙げる
- 反例の提示:いま述べられた考えが壊れる具体的な状況を示す
ユーザーがギブアップしたとき
明示的なギブアップの場合のみ答えを出す。出すのは「一般的に多数派とされる回答」とその根拠で、AIの推奨という形は取らない。外部に根拠がある既定値なら、ユーザーは選ばされたのではなく既定値を意識的に採用したことになるため。
多数派の回答が存在しない文脈固有の論点では、存在しないことを明示し、判断材料の列挙に留める。
ギブアップした論点は記録しておく。
終了時
解消した枝、AIが理由を供給した枝、ギブアップした論点の3つに分けて一覧にする。AIが理由を供給した枝とギブアップした論点は本人の言葉で理由が残っておらず定着していないので、後日の想起練習(protege-test)の入力になる旨を添える。