| name | source-fact-intake |
| description | 経営資料・戦略資料に一次情報 (社内資料・財務数値・固有名詞・人物・ヒアリング内容) を取り込むときの規律。各事実に確定度 (確定 / 合意済 / 議論中 / 案 / PoC / 未確認) を判定して日付つきで記録し、確定したものだけを断定文・数値ビジュアルにする。機密は隔離する。 資料に数字・固有名詞・人の発言・社内ドキュメントの内容を持ち込むとき、またヒアリングや一次資料を整理して memory/notes に蓄積するときは必ずこの skill を使う。「断定形で書いてあったから確定だと思って資料に載せたら、実はまだ議論中だった」という訂正の連鎖を防ぐ。 資料の論理構造は decision-deck-architecture、中心命題の蓋然性検証は fan-out-research に渡す。一般的な Web リサーチ (社外の事実調査) は fan-out-research / deep-research の領分。 |
source-fact-intake — 一次情報を確定度つきで取り込む
経営資料の訂正の大半は「ソースに断定形で書いてあった事実が、実はまだ確定していなかった」ことから来る。資料化を急ぐと、議論中の案を確定事項として載せ、後で何度も直すことになる。この skill は、取り込み時に確定度を判定し、確定したものだけを断定する規律を与える。
確定度 (status) の判定
取り込んだ各事実に、次のいずれかを付けて記録する。
| status | 意味 | 資料での扱い |
|---|
| 確定 | 意思決定済み・公式 | 断定文・数値ビジュアル可 |
| 合意済 | 関係者合意・未公式 | 断定可、必要なら「(合意済)」 |
| 議論中 | 検討中・未決 | 「(議論中)」バッジ。断定しない |
| 案 / たたき台 | 提案段階 | 「(案)」バッジ。誰の案か明記 |
| PoC / 試行 | 実証段階・未本番 | 「稼働予定」と書かない。段階を明記 |
| 未確認 | 裏取り前 | 「出典待ち」プレースホルダ |
ソースが確定するまで断定文・数値を書かない
- 事業の現在地・方針の断定文は、オーナー (その事実の責任者) の確認が取れるまで書かない。1 つのスライドの記述だけで断定すると、別のソースや本人ヒアリングで覆る。
- 数値ビジュアル (big-number / KPI / グラフの分母) は一次資料の実額が確定してから作る。仮の数字でビジュアルを作ると、確定時に作り直し + 印象の刷り込みが起きる。確定前は「出典待ち」プレースホルダで待つ。
財務・数値の採り方
数値は「科目・期間・行番号 (出所) ・前期比」を 1 セットで採る。これがないと、後で「その 200 億は売上か売総か」が分からなくなる。
- 科目 (売上 / 売総 / 営利 / 人員 …) を必ず明記。売上と売総を混同しない。
- 期間 (どの四半期 / 通期 / 予実) を明記。
- 出所 (どの資料のどの表) を残す。
- 前期比・計画比を併記。桁が一段違ったら立ち止まる (10 億と 100 億の取り違えは資料の信頼を一発で壊す)。
蓄積 — 日付つき facts
取り込んだ事実は、日付つきで notes / memory に蓄積する (*_facts.md 等)。
- 「いつ時点の情報か」を必ず記録 (相対日付は絶対日付に変換)。
- status を併記。後から「これは確定したか」を追える。
- 同じ事実の更新は追記し、status の遷移 (議論中→決定) を残す。
- 人物が出てきたら、役職・関係 (兼務・過去の繋がり) まで補完して記録する。組織の繋がりは資料の立体感を生む。同名の取り違えを防ぐため一意な ID (社員番号等) で同定する。
機密の隔離
PL の実額・個人のヒアリング内容・認証情報 (デプロイ ID・許可リスト等) は、外部 (公開リポジトリ・個人ナレッジベース) に流出させない。
- facts ファイルでは機密を末尾の
## 機密 見出しに隔離し、本文 (汎用・非機密) と分ける。
- 蒸留・公開・共有のときは
## 機密 以降を機械的に除外できるようにする。
- 「これは外に出してよい情報か」を取り込み時に判定する。
取り込み手段 (ソース別)
- ドキュメント (社内ドキュメント・スライド): 該当ツールの API / コネクタで fileId 指定 fetch。大型は分割読み。
- 社内ノート / 人事 DB: 同じ内容が複数ソースにあるなら、社内の誰でも見られるソースを優先してリンクする。
- ローカル repo: Read / grep。一次資料の所在 (どの repo のどのパス) を notes に記録。
- 大量・機械的取得は MCP を通さず script (API 直叩き / rclone 等) に落とす — 全ファイルがモデルを通ると token を浪費する。