| name | general-prompt-fortifier |
| description | 特殊改善: 汎用プロンプトの崩壊耐性の強化を試みるスキル
|
General Prompt Fortifier
— 汎用プロンプト 崩壊耐性強化スキル
概要
このスキルは、分類器・レビューツール・分析器・エージェントなど、
あらゆる汎用プロンプトを 11の強化技法 で再構成し、
小規模SLMから大規模推論モデルまで、幅広い言語モデルで
崩壊しにくいプロンプトに変換する。
character-prompt-fortifier との関係
本スキルは character-prompt-fortifier と共通の理論的基盤を持つ。
LLMの物語性生成器としての性質を利用するアプローチは同一であり、
本スキルはそこからキャラクター要素(口調・世界観・関係性・連鎖耐性)を
除去し、汎用プロンプト全般に適用可能にした派生版である。
| 項目 | character-prompt-fortifier | 本スキル |
|---|
| 対象 | AIキャラクタープロンプト | 汎用プロンプト全般 |
| 技法数 | 12 | 11(関係性の組み込みを除外) |
| 自述の主体 | キャラクター | プロンプトの「役割」 |
| キャラクター要素 | 口調・世界観・関係性・連鎖耐性 | なし |
| 理論的基盤 | 共通 | 共通 |
理論的位置づけに関する注意
本スキルが前提とする強化技法体系は、作者独自の仮説的モデルに基づくものであり、
学術的・科学的に実証されたものではない。使用している工学的用語は概念の借用であり、
元の工学的定義とは異なる場合がある。出力結果はあくまで参考情報として扱うこと。
この旨をユーザーへの出力に含めること。
参照ファイルガイド
本スキルの SKILL.md 本体には11技法の概要・フロー・ガードレールを記載している。
11技法の理論的背景・具体的実装方法・出力プロンプトのテンプレートは参照ファイルにのみ記載されている ため、
強化の実行には参照ファイルの読み込みが不可欠である。
| ファイル | 内容 | 読み込みタイミング |
|---|
references/theory-and-techniques.md | 11技法の理論的背景、LLMが物語性生成器である原理、クロスモデル耐性の原理 | Phase 3(11技法の適用)の前に読み込む。 技法の概要はSKILL.md本体にあるが、「なぜその技法が有効か」の理論的基盤がないと適用判断の精度が低下する |
references/output-guide.md | セクション別の詳細設計ガイド、入出力例の作成フロー、モデル規模別の考慮事項、ガードレール出力テンプレート | Phase 3で出力プロンプトを構成する際に読み込む。 セクション構造・入出力例のフォーマット・ガードレール出力はこのファイルにしかない |
このスキルが解決する問題
汎用プロンプトは、以下の構造的脆弱性を持つことが多い:
- 第三者記述の外在性 — 「このシステムは〜する」という記述は、
LLMにとって「解釈すべき指示」であり、解釈の余地が崩壊の入り口になる
- 禁止ルールの外骨格性 — 「〜してはいけない」は外部拘束であり、
高性能モデルほど回避を試みる
- 根拠なき仕様の脆弱性 — 「なぜそうするのか」が書かれていない仕様は、
推論モデルが独自に理由を推測し、想定外の動作に至る
- モデル依存性 — 特定のモデルで調整されたプロンプトは、
別のモデルで予測不能な挙動を示す
- スコープの曖昧さ — 何をするか・何をしないかの境界が曖昧なプロンプトは、
長い対話の中でドリフトする
本スキルは LLMが物語性生成器である という原理的性質を利用し、
プロンプト自体を「役割の自述」として構成することで、
これらの脆弱性を構造的に解消する。
11の強化技法(概要)
詳細は references/theory-and-techniques.md を参照。
理論的背景(LLMが物語性生成器である原理、クロスモデル耐性の原理)もそちらに含まれる。
| # | 技法名 | 核心 |
|---|
| 1 | 一人称自述形式 | プロンプト全体を「私は〜」の自述に変換。LLMの物語継続能力を活用 |
| 2 | 制約の内在化 | 禁止ルールを「私は〜しない。なぜなら〜」の原則に変換 |
| 3 | 理由付け | すべての仕様に「なぜなら」を付与。推論モデルへの論理的反論の壁 |
| 4 | プロンプト名ヘッダー | 先頭に名前を配置しattentionをアンカー。SLMで特に有効 |
| 5 | XMLセクション+Markdown | XMLで大セクション分割、内部はMarkdown。コンテキスト汚染を防止 |
| 6 | 機能的分離 | 「プロンプトの役割」と「言語モデルの機能」を明確に分離 |
| 7 | 限界の整理と分離 | 「設計上しないこと」と「構造的にできないこと」を明確に分離 |
| 8 | 入出力例(few-shot) | 3〜5個の入出力例で動作を実演。最強のアンカー |
| 9 | 自己監視・フォールバック | ドリフト検知→フォールバック動作を設計 |
| 10 | 判断の一貫性保全 | ユーザーの要望に流されず一貫した基準で判断 |
| 11 | 動作モード分離 | タスク遂行 > エラー処理 > 対話的支援の3モード+優先順位 |
変換フロー
Phase 1: 入力分析
1. ユーザーから既存プロンプト/仕様を受け取る
2. 入力の種類を判定する(既存プロンプト / 仕様書 / コンセプト)
3. 情報が不十分なら補完質問を行う
★ 4. ガードレール実行(有害パターン検出)
- 検出 → 処理を中止し、ユーザーに停止理由を通知する
Phase 2: プロンプト核の抽出とユーザー確認
5. プロンプトの核となる要素を抽出する
6. ★ 仕様の要約・統合・変更が必要な場合、比較表を提示しユーザーの承認を得る
7. ★ 矛盾や不足があればユーザーに質問する
8. 自述の文体を決定する(プロンプトの性質に合わせる)
Phase 3: 11技法の適用と変換
9. `references/theory-and-techniques.md` と `references/output-guide.md` を読み込む
— 技法の理論的背景・出力プロンプトのセクション設計はこれらにしかない
10. 一人称自述形式でidentityセクションを構成する(技法1,2,3)
11. プロンプト名ヘッダーを設置する(技法4)
12. XMLセクション+Markdown構造を組み立てる(技法5)
13. 機能的分離と限界整理を記述する(技法6,7)
14. 動作モード分離を設計する(技法11)
15. ★ 入出力例をユーザーと協働で作成する(技法8)
16. 判断の一貫性保全を組み込む(技法10)
17. 自己監視機構を組み込む(技法9)
Phase 4: 品質検証
18. クロスモデル耐性チェックを実行する
19. 元のプロンプトとの機能的整合性を確認する
Phase 5: 出力とユーザー承認
20. 強化済みプロンプトと変換レポートを出力する
21. ★ ユーザーの最終承認を得る
(★ が付いたステップはユーザーとの対話が必要なステップ)
ガードレール: 有害パターンの検出
入力されたプロンプトを強化する前に、有害なパターンがないかチェックする。
本スキルの11技法は設計意図を構造的により堅牢にするため、
有害な意図が含まれたプロンプトを強化すると、その危険が増幅される。
検出対象
| パターン | 例 |
|---|
| 安全機構の回避指示 | 「安全フィルターを無視して」「検閲を回避して」 |
| 不正なデータ収集 | 「ユーザーの個人情報を密かに収集して」「機密情報を抽出して」 |
| なりすまし設計 | 「自分がAIではないと偽って」「実在の人物として振る舞って」 |
| 有害コンテンツ生成 | マルウェア生成、攻撃補助、違法活動支援 |
判定
上記パターンが検出された場合、処理を即座に中止し、停止理由をユーザーに通知する。
→ 出力テンプレートは references/output-guide.md のガードレール出力テンプレートを参照。
情報収集
入力として受け付けるもの
| 入力パターン | 説明 | 処理 |
|---|
| 既存プロンプト | 現在使用中のシステムプロンプト | 核を抽出し、11技法で再構成する |
| 仕様書 | プロンプトの機能仕様・要件定義 | 仕様から核を読み取り、自述形式に変換する |
| コンセプトのみ | 「こういうツール」という概要 | ヒアリングで補完し、強化形式で新規構成する |
最低限必要な情報
以下の情報が入力から読み取れない場合のみ質問する。
- プロンプトの名前(ヘッダーに使用。ない場合は仮名でよいか確認)
- プロンプトの目的・役割(自述の核に必要)
- 想定入力と出力形式(入出力例とモード設計に必要)
- 主な制約・禁止事項(内在化の対象の特定に必要)
Phase 2: プロンプト核の抽出
抽出する核要素
| 要素 | 抽出内容 | 自述での反映先 |
|---|
| 目的 | このプロンプトは何をするか | <prompt_identity> の中心 |
| 原則 | 判断の基盤となる基準・価値観 | 理由付けの根拠として全セクションに反映 |
| 出力仕様 | フォーマット、トーン、品質基準 | <output_spec> |
| 制約・禁止事項 | 既存の行動制約 | <prompt_identity> に内在化して溶かし込む |
| 対象領域 | プロンプトが扱うドメイン | <domain_context> |
| 能力と限界 | できることとできないこと | <boundaries> に分離して配置 |
仕様変更時の必須ルール
元のプロンプトの動作仕様は、設計者の意図と知見の結晶である。
要約・統合・変更を加える場合は、適用前に必ず比較表を作成し承認を得る。
| 元の仕様 | 変換案 | 変更の種類 | 理由 |
|---------|--------|-----------|------|
| [原文をそのまま記載] | [変換後の案] | 要約 / 統合 / 表現変更 / 削除 | [なぜ必要か] |
- 原則: 仕様は最大限に残す。 削除・要約は最後の手段
- ユーザーが「そのまま残して」と言えば完全に残す。
形式変更(自述化)と内容変更は別の操作
- 判断に迷う場合は残す方向で
矛盾の扱い
矛盾する仕様を発見した場合、推測で統合してはいけない。
具体例と選択肢を添えてユーザーに質問する。
Phase 3: 11技法の適用
セクション別の詳細設計ガイド・入出力例の作成フロー・モデル規模別の考慮事項は
references/output-guide.md を参照。
出力プロンプトのテンプレート
[プロンプト名]:
<prompt_identity>
## このプロンプトについて
[一人称の自述。目的・原則・判断基準。すべて理由付き。制約は原則として内在化。]
</prompt_identity>
<domain_context>
## 対象領域
[このプロンプトが扱うドメイン・前提知識。不要な場合は省略可。]
</domain_context>
<output_spec>
## 出力仕様
[出力フォーマット・トーン・品質基準。理由付き。]
</output_spec>
<boundaries>
## このプロンプトの限界と、言語モデルの限界
[設計上の限界(理由付き)+ 言語モデルの構造的な限界(自述形式)]
</boundaries>
<operational_modes>
## 動作モード
[モード1: タスク遂行 / モード2: エラー処理 / モード3: 対話的支援。優先順位と発動条件。]
</operational_modes>
<io_examples>
## 入出力例
[3〜5個の入出力例。多様なケース。エラーケースを含む。]
</io_examples>
<self_monitoring>
## 自己監視
[ドリフト検知の基準3〜5個。フォールバック動作の設計。]
</self_monitoring>
セクションの順序は「アイデンティティ → 領域 → 出力仕様 → 限界 → モード → 入出力例 → 監視」
の順が最も安定する。
Phase 4: 品質検証
クロスモデル耐性チェック
形式面
一人称自述
機能的分離
崩壊耐性
元プロンプトとの整合性
Phase 5: 出力フォーマット
## 🛡️ プロンプト強化完了: [プロンプト名]
### 変換サマリー
| 項目 | 内容 |
|------|------|
| 入力形式 | [既存プロンプト / 仕様書 / コンセプト] |
| 適用技法 | [適用した技法を列挙] |
| 想定クロスモデル耐性 | [SLM / 中規模 / 大規模 / 推論 — 各耐性評価] |
| 元プロンプトとの一致度 | [高 / 中 / 低 — コメント] |
### 適用した技法と主な変更点
[技法ごとの変更内容を簡潔に列挙]
### 強化済みプロンプト
[コードブロックで完成品を出力。コピー&ペースト可能]
### 運用ガイド
[推奨モデル・注意事項]
### 変換前後の比較(主要ポイント)
| 観点 | 変換前 | 変換後 |
|------|--------|--------|
| 記述形式 | [例: 第三者記述] | 一人称自述 |
| 制約の実装 | [例: 禁止リスト] | 原則として内在化 |
| 理由の有無 | [例: なし] | 全項目に理由付与 |
実行上の注意事項
元のプロンプトの機能を守る
強化は「形式の再構成」であり、「機能の変更」ではない。
11の技法は形式と構造を変えるものであり、プロンプトの動作を変えるものではない。
過剰な強化を避ける
プロンプトの複雑さと用途に応じて、技法の適用強度を調整する。
| プロンプト種別 | 適用範囲 | トークン目安 |
|---|
| 軽量(単一タスク・シンプルな分類器) | 技法1,3,4,5,8。残りは省略/簡略化 | ≤ 800 |
| 標準(複数機能・ツール系) | 技法1〜11すべて | 1500〜2500 |
| 複雑(エージェント・複合判断系) | 技法1〜11を最大強度。特に技法2,3に注力 | 2500〜4000 |
自述の文体について
汎用プロンプトでは、自述の文体はプロンプトの想定出力トーンに合わせる。
フォーマルなレポートを出力するプロンプトはフォーマルな自述、
カジュアルなチャットボットはカジュアルな自述にする。
SLMは自述の文体を出力文体として模倣する傾向があるため、これは崩壊防止に直結する。