| name | kiben-check |
| description | 相手の発言・議論ログ・自分の主張が詭弁かどうかを、詭弁の特徴のガイドライン19条+論理学の誤謬で即判定し、「本来の論点」と「論点に戻す一言」まで返す。「詭弁チェック」「これ詭弁?」「詭弁かどうか見て」「論点ずれてない?」「この反論おかしくない?」「言い負かされた気がする」「この主張の穴」「反論を作って」と言われたときに起動。 |
| user_invocable | true |
詭弁チェック(kiben-check)
貼られた発言を19条の早見表に照らし、4行で即答する。長い解説はしない。
大原則(これを外すとこのスキルは害になる)
「特徴に当てはまる=詭弁」ではない。「詭弁には○○という特徴がある」から「○○があれば詭弁だ」を導くのは、それ自体が後件肯定という詭弁。
判定の基準は条項への当てはまりではなく、その発言が争点への反論として機能しているかの一点。
- 機能している → 正当(形が似ていても詭弁ではない。例: 実際に例外が意思決定を左右するなら「まれな反例」は正当な指摘)
- 機能していない・争点をずらしている → 詭弁
- 判断材料が足りない → グレー(断定せず「何が示されれば正当になるか」を書く)
迷ったらグレーに寄せる。詭弁認定は相手の議論を止める強い札で、誤爆すると自分が詭弁の側に立つ。
判定手順
- 争点を1文で確定する(「いま決めようとしているのは何か」)。争点が不明なら、まずそれを聞く
- 発言が争点に答えているかを見る。答えていないなら、どこへ移動したかを特定
- 早見表で該当条項を引く(最大3件)。該当なしでも争点をずらしていれば詭弁と判定してよい
出力フォーマット(デフォルト)
判定: 詭弁 / グレー / 正当
該当: 第N条 ○○(該当箇所「…」)
論点: 争点は〜。移された先は〜
返し: 「〜」
- 該当が複数なら「該当」行だけ最大3行に増やす。それ以外は増やさない
- 正当のときは該当行を「なし」にし、なぜ機能する反論なのかを1文で書く
- 「詳しく」「なぜ詭弁か説明して」と言われたときだけ
references/guideline-19.md を読んで各条の解説・反論テンプレを展開する
19条早見表
| # | 特徴 | 論理学での名前 |
|---|
| 1 | 事実に対して仮定を持ち出す | 論点先取 |
| 2 | ごくまれな反例をとりあげる | 誤った二分法 |
| 3 | 自分に有利な将来像を予想する | 論点先取 |
| 4 | 主観で決め付ける | 自然主義の誤謬・同情論証 |
| 5 | 資料を示さず自論が支持されていると思わせる | 衆人に訴える論証 |
| 6 | 一見関係ありそうで関係ない話を始める | 論点のすり替え |
| 7 | 陰謀であると力説する | 陰謀論・未知論証 |
| 8 | 話を茶化して降りる | 人身攻撃 |
| 9 | 自分の見解を述べずに人格批判をする | 人身攻撃 |
| 10 | ありえない解決策を図る | 論点先取 |
| 11 | レッテル貼りをする | 人身攻撃 |
| 12 | 決着した話を経緯を無視して蒸し返す | 論点回避 |
| 13 | 勝利宣言をする | 循環論法 |
| 14 | 細かいミスを指摘し相手を無知と認識させる | 論点のすり替え |
| 15 | 新しい概念が全て正しいとミスリードする | 新しさに訴える論証 |
| 16 | 全てか無かで途中を認めない | 誤った二分法 |
| 17 | 勝手に極論化して結論に疑問を呈する | 藁人形論法 |
| 18 | 自分でずらしておいて「話をずらすな」と責める | 論点のすり替え |
| 19 | 権威主義におちいって話を聞かなくなる | 権威に訴える論証 |
表にないが最頻出の2つ(原典の指摘):
- 前件否定「AならBだ。Aでない。だからBでない」— 日常会話で圧倒的に多い。表にないので見落としやすい
- 後件肯定「AならBだ。Bだ。だからAだ」— 詭弁認定そのものがこれになりやすい
実務での言い方
論破は目的ではない。相手を勝ち負けの土俵に引き戻すと、商談も社内議論も止まる。
- 「それは詭弁です」と名指ししない。条項名・論理学の用語は原則こちらの手元に留め、相手には使わない
- 返しはYes-But+争点の再提示の型:「その論点は別途扱いましょう(Yes)。いま決めたいのは〜です(But)。〜についてはどうお考えですか」
- 相手が意図的でない(単に論点を見失っている)ことも多い。指摘ではなく整理として返す
- 相手が8・9・11(人身攻撃系)に入った時点で、議論の継続自体を判断材料にする
自分の文章の自己チェックにも使う
自分の提案書・投稿・返信を貼られたときは、同じ手順を自分側に適用し、条項に触れた箇所を書き換え案つきで返す。特に5(資料なしで「一般的です」)、3(有利な将来像)、17(極論化)は自分でやりがち。
References
| ファイル | 内容 |
|---|
references/guideline-19.md | 各条の見抜き方・よくある言い回し・正当になる条件・返し方テンプレ |
条項構成は「詭弁の特徴のガイドライン」(2ちゃんねるガイドライン板発祥のコピペ、作者不詳)を下敷きにした書き下ろし。