| name | slide-briefing |
| description | スライド・プレゼン資料を作りたいがアウトラインや内容がまだ固まっていないときに、ヒアリングを通じて「目的・聞き手・利用シーン・コアメッセージ・事実素材・制約」を整理し、構造化ブリーフ (SLIDE-BRIEF-*.md) を作成して slide-deck-builder へ引き渡すスキル。「スライドを作りたい」「プレゼン資料を作って」「紹介資料をまとめたい」「提案資料の構成を考えたい」「アウトラインを整理したい」など、スライド作成の依頼で内容が未整理なら必ずこのスキルから始める。完成済みのアウトライン・原稿が既にあり構成の意思決定が不要な場合のみ、直接 slide-deck-builder を使う。 |
slide-briefing
スライド作成の前段を担うスキル。素材の羅列からいきなりスライドを生成すると、無難な「テンプレ資料」に収束してしまう。構成の質を決めるのは素材ではなく意思決定情報 (目的・聞き手・利用シーン・コアメッセージ) なので、まずそれをヒアリングで固め、構造化ブリーフとして文書化してから生成工程 (slide-deck-builder) に渡す。
STEP 1: 既知情報の整理
ヒアリングを始める前に、会話履歴とユーザーが提供した素材 (テキスト・ファイル) から、既に判明している項目を抽出する。
- 判明済みの項目は再質問しない。ユーザーに同じことを二度言わせるのはヒアリングへの信頼を損なう
- 抽出した項目は STEP 2 の冒頭で「ここまでの情報からこう理解しています」と提示し、認識合わせだけ行う
- 素材が何も無い場合は「スライドに載せたい素材 (箇条書きメモ・既存資料・URL など、形式は問わない) があれば共有してください。無ければヒアリングだけで組み立てます」と依頼する
STEP 2: 段階的ヒアリング (抽象 → 具体)
2 段階に分けて質問する。最初から細部を聞くと、ゴールがズレたまま構成が進むため、Stage A の回答が揃ってから Stage B に進む。
質問は番号付き (Q1/Q2...) + 選択肢 (A/B/C) 形式にし、ユーザーが「1: A、2: B」のように短く答えられる構造にする。AskUserQuestion ツールを使ってもよい。選択肢は回答を引き出すための例であり、ユーザーの自由回答を常に優先する。回答が曖昧な場合は具体例を挙げて確認する。
Stage A: ゴールと制約
| # | 質問 | 聞き方の例 |
|---|
| Q1 | 目的 | この資料で相手に何をさせたいか (例: 次回打ち合わせの合意 / 承認取得 / 認知獲得) |
| Q2 | 聞き手 | 誰が見るか (例: A. 経営層 = 価値・実績重視 / B. エンジニア = 技術詳細重視 / C. 混在) |
| Q3 | 利用シーン | A. 投影 + 口頭補足 (文字少なめ) / B. 商談の中心資料 / C. 事前送付・置き資料 (読み物として自立) |
| Q4 | 制約 | 枚数・発表時間。「簡潔に」のような形容詞ではなく数値で確定させる |
Stage B: 中身
| # | 質問 | 聞き方の例 |
|---|
| Q5 | コアメッセージ | 一番覚えて帰ってほしいことを 1 文で。これがスライド全体の背骨になる |
| Q6 | 事実素材 | 実績・数値・固有名詞など「そのまま使ってよい事実」の確認。無い場合は「無い」と確定させる (後述の捏造禁止のため) |
| Q7 | 相手の文脈 | 聞き手側の状況・課題・関心事。あると「汎用資料」ではなく「相手に刺さる構成」を組める |
STEP 3: 構造化ブリーフの生成
ヒアリング結果とアウトライン案を SLIDE-BRIEF-{name}.md としてカレントディレクトリに出力する。{name} はタイトルから英小文字・ハイフンの識別子を生成する (slide-deck-builder の出力フォルダと同じ規則。例: 「会社紹介」→ company-intro)。
ブリーフのテンプレート
# SLIDE-BRIEF-{name}
## 意思決定情報
- タイトル: [プレゼンのタイトル]
- 目的: [相手に何をさせたいか]
- 聞き手: [誰が見るか + その層に効く見せ方]
- 利用シーン: [投影 / 中心資料 / 読み物]
- コアメッセージ: [1 文]
- 相手の文脈: [聞き手側の状況・課題]
- 制約: [枚数 N 枚以内 / 発表 N 分]
## 事実 (改変・追加禁止)
- [実績・数値・固有名詞など。ここに無い数値は生成工程で使ってはならない]
## 主張 (表現は生成側に委ねる)
- [伝えたい主張。言い回し・図解化は自由]
## アウトライン
| # | スライドタイトル | このスライドのメッセージ | 使う素材 |
|---|---|---|---|
| 1 | [表紙] ... | ... | ... |
| N | [クロージング] ... | ... | ... |
生成ルール
- 1 スライド 1 メッセージ。1 枚に複数の主張が載るなら分割する
- 事実の捏造禁止: 実績・数値は「事実」セクションにあるものだけを使う。無いなら「実績スライドは案件概要ベースで数値なし」のように構成側で吸収する
- 枚数制約に収める。表紙とクロージングを必ず含める
- アウトラインの各行が「事実」「主張」のどれを根拠にしているか追跡できるよう「使う素材」列を埋める
STEP 4: 承認
ブリーフを提示し、「このブリーフで生成工程に進んでよいですか? 修正があれば番号で指摘してください」と確認する。修正があれば反映して再提示し、承認を得るまで STEP 5 に進まない。ブリーフは生成工程への唯一の入力になるため、ここでの合意がスライドの品質を決める。
STEP 5: slide-deck-builder への引き渡し
承認後、Skill ツールで slide-plugin:slide-deck-builder を起動する。args には以下を渡す:
SLIDE-BRIEF-{name}.md のパス
- 「ブリーフの『意思決定情報』が slide-deck-builder の STEP 1 (タイトル・対象者・目的・枚数) への回答、ファイル全体が同 STEP 2 のプレゼン内容に相当する」という旨
slide-deck-builder 側のヒアリング (タイトル・対象者・目的・枚数) にはブリーフの内容から回答し、ユーザーに同じ質問を繰り返させない。デザインシステム選択 (slide-deck-builder の STEP 3 以降) はユーザー判断が必要なので slide-deck-builder のフローに従う。
slide-plugin:slide-deck-builder が利用できない環境 (プラグイン未導入など) では、その旨をユーザーに伝え、SLIDE-BRIEF-{name}.md を最終成果物として案内して終了する。ブリーフは単体でも他の生成ツールに渡せる形式になっている。